日本酒の味の決めてとなる酵母とは…その③ デキャンタージュ
2020/7/25
こんにちは。杜氏の雄二郎です。
今日は【二酸化炭素】との上手い付き合い方について記載します。
前回の記事 で、にごり酒やスパークリングには二酸化炭素が含まれていて、それがあのシュワシュワの要因だ!ということを書きました。
みんな好きですよね、シュワシュワ(笑)
ただ実は、生酒やにごり酒じゃない、通常売られている日本酒にも二酸化炭素が含まれているんです。
一般的に、二酸化炭素は悪い意味ではなく、苦味を感じる味わいと言われています。
なので、よく赤ワインなんかでするのですが、【デキャンタージュ】といって、食事の前にデキャンタというガラスの容器に赤ワインを移します。
そうすることで「ワインの澱(おり)を取り除く」「空気に触れさせることで酸化させ味わいをまろやか」にするなどの効果が期待できます。
もちろん日本酒の種類によると思いますが、しっかりしたタイプの純米酒や本醸造なんかには良いと思います!
はい、では本題にいきます(笑)
例えば、ラベルやボトルのデザインが好きで買ったものの、ちょっと苦味が強い… もう少し優しい飲み口がいいな…とお思いの貴方。
ぜひ2、3時間空気に触れさせて、デキャンタージュしてはいかがでしょうか?
え、今飲みたいの。そんな時間ないよ。
はい、かしこまりました!笑
では、こういうとっておきの方法あります。
① お酒が入ったビンを数回フリフリする。
② フタを開ける。
③ 数回繰り返す。
以上です!笑
簡単にいうと、日本酒に溶け込んでいる二酸化炭素を、ビンを振ることで、外に放出することで、二酸化炭素が持つ苦味や重みを取ってあげるんです。
ビンを振ってフタを開けた際は、ビンの口に耳を当てると、シュワシュワという効果音が聞けて楽しくなりますよ。
本日のオススメの一本
(担当) 杜氏
福井の日本酒蔵
山廃蔵【福千歳】田嶋酒造株式会社