酒米「さかほまれ」の新たな挑戦。
2021/4/11
昨年、福井県の新しい酒米「さかほまれ」で醸したお酒がデビューしました!
約10年もの歳月をかけて開発した最高級酒米品種のお酒です。
私(杜氏)も首をキリンにして待っておりました(笑)
そして、この新しい酒米開発の目標は、
福井県での栽培特性が優れ、山田錦並みに醸造特性が優れた品種。
福井県は、お米の栽培も盛んに行われていますが、最上級酒を醸す際は酒米の王「山田錦」を選択する蔵が多いというのが現実でした。
【福千歳】でも大吟醸を造る際に、兵庫県産の山田錦を使用していましたが、福井県産のみのお米を使った酒造りにこだわりたいと考え、2012年を最後に山田錦の使用をやめ、鑑評会(国内)への出品を取り止めました。
そして、もう1つ注目すべきこととして「さかほまれ」は全量特別栽培を行っております(福井県認証、減農薬減化学肥料栽培)。
これからの福井を担う酒米に成長していくはずです。
そして昨年の初年度は、17の蔵元から「さかほまれ」を使ったお酒がデビューしました!
福千歳は
と2タイプをリリース致しましたが、個人的にも満足のいく仕上がりで、やはり「さかほまれ」はいい酒米だと身をもって感じました。
そして2年目の「さかほまれ」
今年も新たに挑戦しました!
今回挑戦する精米歩合は70%の純米酒
「さかほまれ」の持つ個性を存分に引き出したいという思いから、あえて磨き過ぎずに丁寧に醸しました。
香りもあり、口に含むとお米の旨みが広がる。
そして、ノドを通り終わるとしっかり辛くてキレが良い。
純米酒になってもすごいお米でした・・・。
今期は「さかほまれ」を新たに使用する蔵元も増えてきました。
ぜひ2年目の「さかほまれ」ご注目下さい!
(担当) 杜氏 田嶋雄二郎
福井の日本酒蔵
山廃蔵【福千歳】田嶋酒造株式会社