ウィスキーの聖地【アイラ島】の樽×福千歳。3話(長い)
2020/9/11
こんにちは、杜氏の雄二郎です。
少し涼しくなって体は幾分は楽になりました♪
本日は樽での熟成途中経過でもなく、私とアイラウィスキーの思い出を語ろうという、本当に個人的ブログになります(笑)
長いですが、すみません。
あれは研究室に入りたての頃だったので、大学4年生の頃の話です。
日本酒やビールなどはある程度、色んな種類を飲む機会があったのですが、蒸留酒は苦手で、全くといっていいほど飲んだことがありませんでした。
飲まず嫌いという、そんな時期が僕にもありました(笑)
そんなとき、何故そんなことになったか覚えていませんが、先輩が研究室にあった1本のシングルモルトを飲ませてくれました。
(研究室にお酒があるという感覚が信じがたいかもしれませんが、私の研究室にはありとあらゆるお酒が文字通り転がってました。笑)
【タリスカー】の確か10年だったと記憶しています。
アルコール度数が高いのに、それでいてスゥーと喉を通る感覚にとても驚きました。
そして1冊の本をオススメしてくれました。
それを私が買ったのか、貰ったのかは今となっては定かではありませんが、すごく嬉しくて、その後、私もその本をBOOK OFFで見つけると買っておいて数人にあげてました(笑)
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」
黄色くてカチッとしている文庫本のほうが私には馴染深いのですが、人にあげてしまったのか、探しても単行本しかありませんでした(笑)
その当時も何回も読んだし、今でも年に1度程度は読んでいるかもしれません。
そしてこの本を読むたび、ボウモアが飲みたくなって、タラモアデューが欲しくなるという(笑)
大学生時代の僕もボウモアに憧れ、当時は近くのOKストアーでボウモア12年が3000円までで買えたので、皆でお金を出し合い、パック詰めの生牡蠣をつるっと食べては、ボウモアをくいっと飲んだものです(笑)
今、思うとアタらないかとひやひやしますが、その時はそうやって飲んでみたいという思いと、ウィスキーのアルコールで消毒できるだろうと楽観的でした。
そして、卒業の年はちょうど東日本大震災があり、友達と卒業旅行へも行けなくなりましたが、その分毎日といっていいほど集まって飲みました。
最後の分かれる日もしっかり皆で集まって、最後にはある公園までお気に入りのグラスを持って行き、ボウモアで乾杯し、飲み終わった後はそのグラスを割って帰るというアイラ島の儀式をしました。。。なるべく迷惑のかからないようにしましたのでお許しを(笑)
その後もラフロイグを飲んだり、カリラやラガヴァーリン、アードベッグなんかを楽しんできました。
長々となってしまいましたが、これが大まかに僕とアイラウィスキーの思い出です。
一度は行ってみたいと思いつつ、忙しさを理由にして行ってませんが、今回このような樽を頂く機会があって、大変嬉しさと喜びをかみしめております。
がんばろう(笑)
本日のオススメはその研究室で生まれ、アイラの樽で熟成中の
(担当) 杜氏
福井の日本酒蔵
山廃蔵【福千歳】田嶋酒造株式会社